LAPUAN KANKURIT LAPUAN KANKURIT

第3回 築40年のマンションをリフォーム。モノトーンの中にあたたかみを感じるインテリア

今回は、書籍などの装丁をデザインしているデザイナーの葉田いづみさんのご自宅に伺いました。リフォームをした内装は、白い壁にグレーの床と、落ち着いたモノトーンで整えられています。 無彩色ばかりだとクールな印象にもなりそうですが、テクスチャーの違いや部屋同士の緩やかな繋がりからか、あたたかく心地の良い空気が流れていました。

知人の建築家に頼んで作った、シンプルな内装

葉田さん:
「広さは70平米くらいで、夫婦と息子、3人で暮らしています。5年前に購入し、知り合いの建築家に内装を頼んでリフォームしました。

私は、シンプルですっきりとしたデザインが好きです。なので色はあまり使わず、装飾もほとんどありません。それにできるだけ掃除がしやすい環境にしておきたいので、建具などの段差がなるべくない設計にしてもらいました。

ダイニングとリビングの壁はベニヤ製の板を一枚貼り、塗装を施しました。なので画鋲などで穴を開けても大丈夫なんです。またコンクリートの壁を剥き出しにした壁もあり、質感の違いでリズムが生まれています」

葉田さん:
「キッチンは、ステンレスのシンク台が欲しくて特注で作ってもらいました。取っ手がなく、これもすっきりとしたデザインが気に入っています。

あまり食器を持っていないので食器棚は置かず、すべてシンクの引き出しにしまっています」


「物を置く派」と「置かない派」。夫婦の好みの違いでできた風景

葉田さん:
「私はなるべく物を置かないのが好みなのですが、夫はオブジェとかが好きなので、色々買ってきては飾りたくなるみたいなんです。なので玄関の棚の上の物はほとんど夫のもの」

葉田さん:
「他にも家のところどころにブロックを置いてみたり、ぬいぐるみを置いてみたり。部屋をシンプルにしているから、遊び心を加えたくなるのかもしれないですね」

フィンランドの椅子とハンドメイドの家具が、空間に味わいを加える

葉田さん:
「ダイニングで使っている椅子は、フィンランドのデザイナーであるイルマリ・タピオヴァーラがデザインしたものと、ブルレック兄弟がデザインしたMAGISのPiraチェアです。

その他のものは夫が木工作家なので、彼が作ったもの。机は天板を自分たちで作り、IKEAで買ってきた脚を取り付けました。

ソファも土台は夫が作り、クッションは知り合いに頼んで作ってもらったものです」



これもシンプルなデザインが好き。カゴバッグに入れて使っています。

葉田さん:
「今回使ってみたのは、TIMANTTIのポーチ(linen)と、KOIVUのハンカチです。

どちらも柄がシンプルなのが気に入りました。ラプアン カンクリのKOIVUはブランドの代名詞的なデザインのような気がしていて、一度使ってみたかったです」

葉田さん:
「TIMANTTIのポーチは、カゴバッグに入れて使っています。

中が見えてしまうので、前からバッグインバッグが欲しいなと思っていたんです。大きめサイズのポーチだったので、これならバッグインバッグにぴったりだと思いました。

化粧道具や充電器などが混ざってしまうのが嫌なため、それぞれをまた小さいポーチに仕分けしてから、TIMANTTIのポーチに入れています」

葉田さん:
「KOIVUのハンカチは、デザインも色も落ち着いているので、このデザインであれば家族みんなで使えそうだなと思っています。

どちらのアイテムも麻100パーセントの触り心地が、とても気持ちが良いですね」

葉田 いづみ

グラフィックデザイナー。静岡県出身、東京都在住。2つのデザイン事務所勤務を経て、2005年に独立。主に書籍のデザインを手がける。

Photo & Text:Saito Megumi

関連記事

LAPUAN KANKURIT cart cart