Happy Holiday Season フィンランドのホリデーシーズンの過ごし方
フィンランドではクリスマスの準備を11月下旬頃から約1ヶ月かけて少しづつ進め、家をクリスマス色に染めていきます。北欧のクリスマスは、日本のお正月のように家族でゆったりと過ごすスタイルです。
クリスマスプレゼントや料理など、大切なイベントに向けて準備をするのは特別な時間。
今回は、シンプルながら温かみのあるフィンランドのホリーデーシーズンをご紹介します。
もみの木のクリスマスツリーを飾る
フィンランドの家庭では、本物のもみの木をクリスマスツリーとして飾る家が多く、もみの木を探しに森の中へ出かけたり、マーケット広場やショッピングモールなど街の至る所で、もみの木が並ぶ光景が見られます。
毎年ツリーの木を選ぶところから家族のクリスマス準備が始まるのだと言います。
選んだもみの木を家へ運び、枝の長さを調節し、飾りを付けていきます。オーナメントは各家庭それぞれ。代々受け継がれてきたものや、子どもたちの手作りのものなど様々です。家族で作ったジンジャークッキーを装飾に使うこともあるのだそう。
とっておきのプレゼントやクリスマスカードを準備
ホリデーシーズンになると、少しずつクリスマスカードやプレゼントの準備が始まります。24日に向けて、心を込めて用意するのがフィンランド流。男女問わずプレゼントを自分でラッピングするのが当たり前なんだとか。準備ができたものをツリーの下に並べて、それをクリスマスイブに交換し合います。
家族や親戚と穏やかな時間を共有する
フィンランド人にとって、クリスマスイブがホリデー最大のイベント。家族で集まる大切な時間です。
グロッギを飲み、クリスマスディナーを食べ、サウナに入るのが定番の過ごし方ですが、その他にもテーブルを囲みおしゃべりをしたりゲームをすること、長めの散歩に出るなど、家庭によって受け継がれている祝い方があると言います。
シンプルで素朴な味わいが魅力の定番クリスマス料理
料理もクリスマスのお祝いの一つ。北欧では、ターキーでもチキンでもなく、ローストポークがメインディッシュになります。その他に、魚の盛り合わせやキャセロール、サラダなどが並びます。まるで日本のお正月のおせち料理のように何品も作ってテーブルに並べます。
スパイスたっぷりの伝統的なお菓子と飲み物
フィンランド語でクリスマスのタルトを意味する「ヨウルトルットゥ」。星の形をしたサクサクのパイの中心には、たっぷりのプルーンジャムが入ってます。クリスマスシーズンに必ず食べられる定番の焼き菓子です。
サンタクロースの本場フィンランドでは、日本のようにクリスマスにケーキを食べるという習慣はあまりなく、その代わりにヨウルトルットゥが街中のカフェやベーカリーでも売られています。
ジンジャーやシナモンが生地に練り込まれた、スパイスの風味がクセになるジンジャークッキーは、アイシンングで模様をつけたりトッピングをしたり、ひとつひとつのクッキーのデコレーションを家族全員で楽しみながら作ります。
クリスマスの定番ドリンクと言えば、「グロッギ」と呼ばれるスパイスが効いたホットワイン。赤ワインまたはベリージュースにクローブやシナモン、生姜などを加えていただきます。ホリデー気分を盛り上げるとっておきの飲み物です。
自宅でゆったり、クリスマスサウナ
クリスマスには、自宅のサウナを温めて「クリスマスサウナ」に入ります。
身体を温めてリラックスしてクリスマスの夜を過ごすという儀式のようなものだそうです。
香りのするキャンドルやランタンなどを持ち込み、クリスマスサウナの雰囲気を作るのも楽しみの一つです。
ホリデーシーズンを彩る、テーブルリネンやウールブランケット
今年のホリデーシーズンは、フィンランドの過ごし方を参考に、テーブルをリネンでコーディネートしたり、心も身体もあたたまるウールブランケットに包まれて、大切な人とゆったりと過ごしてみてはいかがでしょうか。