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フィンランドの情景が広がる、SAARI & SADE/SADEKUURO

淡いグラデーションが美しい、SAARIとSADE/SADEKUUROのテキスタイル。
その場の空気までも清々しく変えてしまいそうな爽やかなデザインは、ヘルシンキを拠点に活動する日本人デザイナー、吉澤葵さんによるものです。

ヘルシンキの南にある小さな島、Harakka(ハラッカ)島のアトリエでのひとときが、デザインのきっかけになることが多いという吉澤さん。


島の豊かな自然や海に囲まれたその環境は、季節の移ろいや美しさを身近に感じられると同時に、悪天候や寒さなどの厳しさとも向き合います。島に向かうボートでは、雨に打たれてずぶ濡れになることもあるそう。そんな経験も含め、ここで活動するということは自然の一部になるような感覚で、美しい色の組み合わせやテクスチャーを発見することができるのだと言います。

アトリエには、織り機やたくさんの糸の他、様々な画材が並び、どこか実験室のような雰囲気があります。
日々の生活の中でアイデアが湧いた際に書き留めているスケッチやドローイングの数々も。

ゆったりとした空気が流れるこのアトリエから、吉澤さんの多くのデザインが誕生しています。



島から見た地平線の景色が広がる、SAARI

フィンランド語で「小さな島」を意味するSAARI(サーリ)シリーズ。吉澤さんが島から見た地平線の景色から着想を得てデザインを手掛けました。

「アトリエのあるハラッカ島でお気に入りの場所は、南に向かって長い地平線を見ることができる海岸です。地平線をじっと見つめ、波の質感を探り、新鮮な空気を感じるのが大好きです」と話す吉澤さん。

「初めは小さな紙を色のついた水にディップして染めて、アイデアを作りました。そのあと、大きめの紙に水彩絵の具を使って筆でグラデーションを描きました。何度も何度も描いていくうちに、このデザインに辿り着きました」

1枚で美しい大判のテキスタイルは、アートを飾るようにタペストリーとしてお部屋に飾ったり、カーテンのかわりにしたり。リネンならではのさらりとした気持ちの良い肌触りは、サマーブランケットとしても活躍します。また、使い勝手の良いハンドタオルサイズは、キッチンや洗面所など水回りの空間を爽やかに演出してくれます。



雨上がりの澄んだ空気感が伝わってくる、SADE / SADEKUURO

フィンランドの雨上がりには、空気が入れ替わったかのようなすがすがしさと、蒼い空が反射した水たまりが広がります。
そんな爽やかな風景を思わせるSADE(サデ)/ SADEKUURO(サデクーロ)シリーズ。
フィンランド語で「 雨 」「にわか雨 」を意味します 。 元になった吉澤さんの原画は、水彩絵の具で丁寧に描かれたドットが並び、 その一つひとつの異なるにじみ方がとても味わい深いパターンです。

「雨の日や匂いが好き、というフィンランド人は多いです。また雨が降っている日は家の中で過ごすことがとても気持ちがいいと言います。雨の日も楽しむ、というのはいつも自然の近くに暮らしているフィンランド人ならではの考え方ではないでしょうか」

水彩画ならではの「にじみ」までも、ラプアン カンクリの織りの技術で、糸の濃淡により表現されたSADE / SADEKUUROシリーズ。
木や自然の香りに包まれるフィンランドの雨上がりからインスピレーションを得てデザインされたタオルやバッグ、ポーチ、プレースマットは、憂鬱な雨の季節を晴れやかな気持ちにしてくれそうです。





お部屋に取り入れると、目の前にフィンランドの情景が広がるかのような吉澤さんの美しいテキスタイル。
プリントの表現とは異なる、織り物ならではの奥行きや質感がしっかりと感じられるのが魅力です。
表情豊かなリネンアイテムで、遠く離れたフィンランドの空気感を身近に感じてみてはいかがでしょうか。

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