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ラプアン カンクリのプロダクトをお渡しして、
実際に2週間使っていただきました。
さて、その後の暮らしぶりはいかがですか?

ラウラはフィンランド出身のグラフィックデザイナー&アートディレクター。2016 年にはヤングデザイナー賞を受賞し、国内外から注目を集めています。フローラ&ラウラという架空のお花屋さんを作り出し、花を使ってスタイリングから空間演出、自身のブランドなど、分野を飛び越え活躍しています。自由な発想で自分らしい仕事を作り出すラウラの素顔に迫ります。


花との出会い

ラウラが育ったのはヘルシンキから電車で1時間北上したラハティの郊外。家の目の前が湖というまるで絵本の世界のような子供時代を過ごしました。近所には家が少なく、同じ通りに暮らす同世代のふたりの子供たちと森の中で遊んだのだそうです。幼稚園から高校まで、シュタイナー教育を受けたラウラは、自然とアートに興味を持ち、母が若い頃にグラフィックデザインを学んでいたこともあり、ラハティのデザイン学校でグラフィックデザインを学びます。その後、ヘルシンキのデザイン事務所、Kokoro & moiで働き、ブランドのコンセプト作り、ディスプレイ、アートディレクションなど、実際の仕事を通して学び、 2012年には独立します。

ラウラに転機が訪れたのは2013年の秋。長時間コンピューターの前に座ってする作業に飽きてしまい、もっと手を使った仕事がしたいと思い始めました。当時のワークスタジオ近くにあった花市場にたまたま足を運び、個性的な花たちに魅了されます。「花屋ではあまり見たことのない豊富な種類の花々を見て、何か自分の仕事で活かせないかと考えました。私はフロリストでもないし、花屋を経営することはできないけれど、デザイナーとして自分らしいやり方はないかと模索し始めたの」。そこで、架空の花屋、Flora & Lauraというコンセプトが生まれました。 花の在庫を抱えるリスクも、売れ残る心配もなく、必要な時に必要なだけを買う花屋。Flora & Lauraが起動してから5年になりますが、基本的には植物や花にまつわることなら何でも引き受けるというラウラ。ブランドの撮影のスタイリング、ヘルシンキで大人気のミュージックフェスティバルやヘルシンキ市のアートイベントやファッションのイベントのインスタレーションなど、様々な仕事に関わってきました。その仕事が評価され、2016年にはフィンランドのヤングデザイナー賞を受賞。最近では、現代美術館が主催したダンスフェスティバルにて上演されたダンスの舞台芸術と衣装を担当するなど、活躍の場を広げています。
この日は、自宅に活けるための花を市場に買いに行きました。花を選ぶ時のラウラはとても楽しそう。小さな花から、大きな花まで、バリエーション豊かな花を選び、自分で梱包します。「仕事柄、いつもたくさんの荷物を運ぶので、これくらい大きなトートバッグはとても便利」とラウラ。大きな花束もバッグにすっぽり入れて、いつもの定番のランチレストランへ向かいます。

花市場で買い物を済ませた後は、市場近くのテウラスタモにある、友人が経営するレストラン パレマでランチをするのがお決まり。ランチタイムは地元の人でにぎわいます。シンプルながらも、食材にこだわった料理はお腹も心も満たされます。もともと食肉加工場だったテウラスタモには、焙煎所(Helsingin kahvipahtimo)、ジンの蒸留所&バー(The Helsinki Distilling Company)、肉屋さんが経営するハンバーガーショップ(Roslund)など、個性的な店舗が集まり、夏にはイベントも開催され、注目を集めるエリアです。 (http://ravintolapalema.fi/)

家に着いたら、買ってきたお花をさっそく部屋に飾っていきます。友人からもらった花瓶、ヴィンテージショップで買った花瓶に、慣れた手つきで花をカットし、次々と活けていきます。今日のお花は淡いピンクと濃いワインカラーのロマンチックな組みわせ。シャイなピンク色が気に入っているというキッチンリネンは、吸水性も優れているので、花を活ける作業にもぴったり。あっという間にお部屋が一段と華やかになりました。


こころ休まる場所

映像監督の彼と二人暮らしのアパートメントは、クリエイターが多く住み、個性的なお店やレストランが集まるカッリオ地区にあります。自然光が降り注ぐ窓の外には、カッリオの街並みが美しく広がります。忙しい仕事とのバランスを取るためにも、休みの日には家でゆっくりするのが好きなのだとか。友人を招いて、一緒に食事を作ったり、ただただゆっくりしたり。 お気に入りのソファで、雑誌を読むのもやすらぎのひととき。「私はとても寒がりなので、ブランケットをぐるぐる巻いて、お茶を飲むのが至福な時間でもあります」ソファの上にある大きなカバは、地方から車でヘルシンキに戻る途中にたまたま寄ったお店で見つけたもの。出会った瞬間に家に持って帰ることを決めたというラウラ。誰かの50歳の誕生日に送られたものだそうですが、本人が気に入らなかったので売られてしまったのだとか。ラウラに見つけられたカバも幸運の持ち主です。

ラウラはヘルシンキ郊外にある畑の会員になっているので、夏至祭から11月頃まで、定期的に新鮮な野菜が届きます。スーパーでは売っていない変わった野菜も色々届くので、楽しみにしているのだそう。おいしそうな野菜を盛られたのは、おばあちゃんの形見というアラビアの器。トイニ・ムオナという作家のものですが、マリメッコの創立者、アルミ・ラティアからおばあちゃんが頂いたものだと言います。おばあちゃんはその昔、手仕事をセレクトして販売していたのですが、アルミと出会い、ラハティにマリメッコの店舗をオープンさせることに。おばあちゃんはラウラが生まれる半年前に亡くなったそうですが、幼い頃からデザイン家具に囲まれて育ったラウラの美的なセンスはおばあちゃんの影響もあるのかもかもしれません。
キッチンのディスプレイもラウラの遊び心を感じます。壁には、オスマ・ハルヴィラハティが撮った海辺の写真。棚には日本で買ってきたという茶器類。普段はあまりものを買わないというラウラですが、旅行先で気に入ったものを見つけ、買い物することが多いのだとか。ラウラがものを選ぶ時に一番大切にしているのは、素材。家にあるのは、流行りすたりが感じられないタイムレスなものばかりです。品質の良さから、ラプアンカンクリのキッチンタオルも普段から愛用しています。「手触りがよいものを触ってしまう癖があるの」と笑います。


ラウラの仕事

ラウラは夏になると、必ず群島に行くのだそう。「群島は私にとって、大好きな特別な場所。島にある友人の夏小屋に行ったり、夏小屋をレンタルしたりします。島では、本を読んだり、泳いだり、ゆっくり流れる時間を味わいます」あまり計画をしないで出かける、ロードトリップも好きというラウラ。5月から2ヶ月半、彼とニューヨークのアーティストレジデンスに滞在し、二人で同じプロジェクトに取り組むそう。その後にロードトリップを計画中。こうした時間がラウラの制作のインスピレーションにつながっています。

ラウラの仕事はインスタレーションから舞台衣装までと多岐にわたります。「クライアントが望んでいることを聞いて、何が必要かを知ることが大切。空間の雰囲気からアイディアを絞っていくことが多いです。自由な発想で仕事をさせてもらっているので、とても恵まれています」と仕事について語るラウラ。
「トーベ・ヤンソンの生誕100周年記念のお祝いの花を制作するという依頼があったのですが、すぐに思い浮かんだのは、トーベが愛してやまなかった海や群島でした。そこからアイディアを得て、貝殻、砂や水辺に生える植物を使ったインスタレーションを制作しました」
もともと、アアルト大学の空間デザインを受験したそうですが、当時はその下の階のグラフィックデザインにもっと興味がありました。今では、2Dのデザインはほとんどなく、ますます3Dになってきるそうです。「2Dだけの世界では制限があるので、いろいろな方法を使って五感に訴えるやり方の方が私にはあっています。こてこてのグラフィックデザインはもうあまりしていません。」色々やってみた結果、自分で考えたコンセプトを、才能あふれる人々と協力しながら一緒につくりあげる、クリエイティブディレクターの仕事が自分にあっていることがわかったそうです。
「私の興味があることは、特別な体験をクリエートすること。現代人は、携帯やパソコンに向かっている時間が多いので、そこから切り離した別の場所を作り出したいと思っているの。ずっと人の心に残るようなイベントの制作に関わっていきたいです」

Flora and Lauraは広く知られるようになってきましたが、同じようなことをずっとやっていきたいわけではないというラウラ。「どんどん新しいことに挑戦して、新しいFlora and Lauraとして発展していけたら。そして、もっとプロダクトも充実させて、ブランドとして発展することにも力を入れていきたいです。私はいろいろなことに興味がある性格なので、一つのことだけに力を入れるのはちょっと難しいのだけど…」とはにかみます。
「私は楽観主義なので、不可能なことはないと基本的に思っています。仕事をする上でも、子供のように、遊んでみたり、試してみたりするのがとても大切。いつか学校を作ってみたいと思っているの。子供に大切なことを伝えるユートピア的な。学校という形をとるかはわからないけれど、教育はとても興味のあることです。」夢はどんどん膨んでいくばかり。ラウラの自由な発想から、どんなことが生まれていくのか、これからもますます目が離せません。


items

  • ESKIMO / bag

    material
    100% cotton
    size, price
    40×65cm ¥7,000
    color
    700576 19/white-black
  • LASTU / towel

    material
    100% washed linen
    size, price
    48×70cm ¥2,600
    color
    26437 43/white-rose
  • ESKIMO / blanket

    material
    100% wool
    size, price
    140×180cm +fringes ¥23,000
    color
    100606 6/pistachio

  • USVA / linen blanket

    material
    100% washed linen
    size, price
    150×260cm ¥22,000
    color
    200411 7/linen-yellow
  • TERVA / towel

    material
    39% washed linen
    43% tencel 18% cotton
    size, price
    65×130cm ¥8,500
    color
    735777 57/white-grey
  • LASTU / towel

    material
    100% washed linen
    size, price
    48×70cm ¥2,600
    color
    26497 49/white-grey

profile

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007

ラウラ・
ヴァイノラ

Laura Vainola

ラハティ出身のクリエイティブディレクター。ラハティ応用科学大学にてグラフィックデザインを学ぶ。Kokoro & moiにて働いた後、独立。2013年より架空のお花屋さんのコンセプトを作り出し、フローラ&ラウラというブランドで、花を使ってスタイリングや空間演出など、分野を飛び越え活躍。2016年にはヤングデザイナー賞を受賞。2016年からはクリエイティブエイジェンシー、Duotonに所属。
http://www.floraandlaura.com/

Archive

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